速読力向上に重要な5つの力 ~その4: 記憶力~

この記事は1918文字です。
約2分で読めたら読書速度1200文字/分。

みなさんは速読を特別な能力だと思っていませんか?実は、速読はトレーニングで誰でも身につけられるんです!

文章を速く正確に読むためには、読解基礎力と言われる「全体把握力」「理解力」「思考能力」「検索力」「記憶力」の5つの力が重要となります。
この5つの力をバランスよく高めることで、読解のための基礎的な力を養います。
今回はその中でも、読んだ内容や言葉を記憶するための「記憶力」についてご紹介したいと思います。

記憶力とは何か

「記憶力」とは、『物事を忘れずに覚えている、または覚えておく』力(広辞苑)とあります。文章を読み解く力(読解力)の土台としては、短期記憶力が重要とされています。文章の内容や言葉を短期的に記憶して登場人物の関係性や情景などを理解したり、文章内容の価値・判断・評価したりするうえで必要になる能力です。

記憶力を鍛えると、一度記憶した内容を、それまでの経験などと紐づけて考えることもできるようになります。テストや入試などで問題を解く際にも、以前に解いた問題と似たような問題が出た際に、効率よく正しい答えを導き出すことができるようになるので、学習には欠かせない能力と言えるでしょう。

記憶力を鍛えるためにはどうすればいいの?

「記憶力」を鍛えるには、「記憶」ができるようになるまで、何度も繰り返し取り組むことが重要です。また、インプットした情報を、アウトプットすることもとても大切です。同時に記憶するスピードの意識向上を図ることで、集中力や判断力なども一緒に鍛えることができますよ。

「記憶力」は、日常生活の中でも鍛えることができます。
また、後でご紹介する日本速脳速読協会の速読解力講座では、知識を必要とせず、図や記号などを確認する短期記憶力のトレーニングもあるので、楽しみながら取り組むことができますよ。

トランプのカードを引いて出た数を覚える

トランプをランダムに6枚ひいて、出た数字を覚えましょう。
一通りみたら、カードは裏返しにし、
覚えた数字を順番に書き出してみましょう。
慣れてきたら、カードの枚数を増やして何度も挑戦してみましょう。

新しく得た知識をアウトプットする

新しい知識をインプットするだけでなく、紙に書いたり、他の人に声に出して説明したりする等でアウトプットを行いましょう。友達同士でお互いに説明し合うのも良いですね。繰り返し行うことで、長期記憶にもつながりますよ。

記憶力を鍛える速読トレーニングを紹介

短期記憶力を鍛えるトレーニング目的

・短期記憶を鍛え、確認する

短期記憶力を鍛えるトレーニング

表示された絵を覚えます。
絵はすぐに消えるので、
同じ絵柄どうしを、クリックをしてめくっていこう
覚える時は、集中してイメージを残像で残るようにすると良いですよ。

知識を丸覚えするのではなく、それまでの学習で記憶した事柄を紐づけて考えられるようになることで、普段の学習や試験はもちろん、社会に出てからも、仕事や物事を効率よく進めることができます。記憶力の定着には繰り返し取り組むことがとても重要です。トレーニングを繰り返し行うことで、必要な情報を効率よく組み合わせて活用することができるようになりますよ。スモールステップで、少しずつレベルアップをめざしましょう。

日本速脳速読協会の速読解力講座では、
学習や受験に役立つ、速く正確に読み解く力を鍛えることができます。
5つの読解基礎力をバランスよく鍛えることで、
読み方のコツや、読み解く上で必要な能力を養います。

まとめ

記憶力を鍛えて、速く正確に読む力を向上させよう!

記憶力が向上すると、それまでの知識や経験と組み合わせて効率よく正しい答えを導いたり、物事をスムーズに進めたりすることができるようになります。

はじめは難しく感じるかもしれませんが、速読解力講座では、
トレーニング回数を重ねることで少しずつレベルアップし、
無理なく能力を伸ばすことができますよ。

日頃から記憶力を鍛えて、学習やビジネスをさらにスムーズに進めていきましょう!

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